内容:出張先を襲った激しい台風。電車は止まり、ようやく確保できたホテルも空いていたのは最後の一部屋だけ。婚約者のいる僕は、社内では‘高嶺の花’と一目置かれる美人後輩・アリスと、思いがけず相部屋で一夜を過ごすことに。 雨に濡れて透けた服、寒さに身をすくませる華奢な身体。冷え切った部屋で、いつしか二人の距離はすぐ隣まで近づいていく。そして目の前数センチ、潤んだ瞳で僕を見つめながら彼女はーー 「ずっと好きだったんです」「2番目でもいいんです…」 婚約を知り、一度は諦めようとしていた彼女が、二人きりの夜に抑えていた想いをあふれさせる。逃げ場のない相部屋で、普段は凛とした‘高嶺の花’にまっすぐ見つめられ、求められる。 台風が過ぎ去るまで、彼女の瞳に映るのは僕ひとり。誰にも知られない二人だけの一夜が、始まるーー。